KINETIC AVIONIC
SBS-1を衝動買いしました


SBS-1とは?

航空管制レーダーから出される質問信号
に呼応するATCトランスポンダからの回答
信号(1090MHz)を受信する黒い箱です。
回答信号には、識別コード(Sqawk)と気圧
高度情報(QNE)が含まれるモードA/Cと
航空機の動態情報(位置・方位・高度・速度
等)のデータ通信が可能なモードSがあり、
どちらの信号も受信することが出来ます。
そして、後者のモードSの信号から位置情報
を読み出して地図上にプロットすることも
出来ます。

本機を使用するにはUSB接続したパソコンに
専用ソフトBaseStationをインストールして
使用します。本機は5V駆動でUSBからも
給電出来るので便利です。(ACアダプタも
付属)
英国製で日本の代理店はアペックスラジオ
です。

←写真右の黒い箱がSBS-1。写真以外にも、
 専用のアンテナが付いてます。

BaseStationの画面(クリックするとオリジナルの大きさになります)
関西国際空港のSkyViewで受信をおこなった時のものです。左画面にはモードSで送られてくる位置情報を元に地図上に現在位置が表示されています。右画面には受信したモードA/C搭載機も含め全データが表示されています。モードS搭載機はコールサインも送られてきています。
Codeというのが応答機そのものの個体IDの様なのでこれとレジ番を一致させることも可能かと思われます。

レポート
関西3空港から受信状態の良いと思われる
阪神高速3号神戸湾岸線中島パーキングで
車をとめてしばらくの間受信をしてみました。

上昇している部分は青色、下降している部分は黄土色、水平飛行は白で表示されています。
上空を黒い星揚85便が北九州に向かって通過中です。右端(112)は神戸から上がった星印112便です。
逆に(111)は到着する星印111便です。関空からはJAL60便が上がっていくのが分かります。
 

到着機の兼ね合いか、神戸空港が邪魔なのかNH1709が蛇行して明石海峡を抜けてます。
下降中のJAL3007は伊丹へ向けて降下中の成田便です。高度はQNEで送られてくるので、
実際の高度ではありません。左のNH235はセントレアから上昇した便です。
 

設定を変えれば高度画面も表示出来て、上昇・下降がよく分かります。

今のところ、大手2社のほとんどの国内線機材からはモードSの信号は発せられていない
という事が分かりました。しかし、モードA/Cも受信出来るので、ACARSと違い周辺を飛行中の
航空機を全て把握出来ます。また高度情報は送られてきますので、アプローチ中や上昇中の
機体をも判断する事も出来ます。でも、地図に出て欲しいですよね。今後のモードS装備に期待。
というわけで伊丹では△です。
セントレア等、国際線が多く出入りする空港では○ですね。

感想はこちらに(伊丹BBS)

 
(C)せんぶ